US Original, ジャケ在り, Originalインナー,
VGくらいの見た目でA面に表面線スレ多いが普通の中古盤レベル
お待ちど〜さま!の再入荷。
Groovaholiks的Classicsの代表格とも言うべき、'80s Modern Soulの隠れ名作"Tingle"収録!
日本国内では異常と思えるくらいに過大評価されてきたグループ。
特に、自分がSoulモノに造詣が深いと自負しているよ〜な、
上級者気取りのバカヤロ〜達から(笑)、マニアックな支持を集めてきた。
このグループは、この'88年のAlbumを最後に解散し、
メンバーの核だったKipper Jonesは、ソロに転じて'90年にAlbumを出している。
このグループが注目を浴びてきた主たる理由は、このグループにKipper Jonesが居たからであり、
また、準メンバーとしてChuckii Bookerがケツ持ちをしていたからだ。
だが、正直、そのKipper Jonesのセンスは、巷で評価されているほど良いとは思えない。
彼のベーシックなスタイルは、「温故知新」であって、'70年代的なSoulモノの雰囲気やノリを、
Chuckii Bookerに代表されるような、'80s Electric Funk的なProductionで、
「再現」・「表現」しようと試みていたように思う。
例えば'90年代のHip Hopが'70年代モノをサンプリングに多用し、
'90年代以降のR&Bが、'60年代や'70年代的質感を持った、
「Neo Soul」と称されるようなトレンドを産んだのも、
結局は「温故知新」の最たる例であって、
その点では、Kipper Jonesはトレンドを先読みしていたようにも見えるかもしれない。
だが、そのスタンスというかセンスが、あまりに中途半端なのだ。
'90年代以降の「Neo Soul」のように、モロに'60年代や'70年代的な質感を、
忠実に「再現」する事だけにフォーカスすれば良かったのに、
常に横目で、その時代のトレンドをも気にしつつ、
敢えて、新旧ゴチャマゼ的なProductionをもって「表現」する事こそが、
最先端であると錯覚していたようなフシが随所に見られる。
つまり、「新しい」という点ばかりがフォーカスされて、
「温故」の部分は単なるポーズのようにしか見えず、それゆえに中途半端感が強いワケだ。
'80年代後期、まだまだ若かった自分は、
Soul/FunkモノのガイドとしてはClassic中のClassicである本を買い、
その中でも大絶賛されていたTeaseの、Album群と12"群を全て買い揃え、
当然ながらKipper Jonesのソロ作も買ったのを覚えている。
だが、直ぐに全てを中古盤屋に売却処理し、
この'88年のAlbumを除いて、以降、ほとんど一度たりとも、
TeaseとKipper Jones作品群をGroovaholiksで扱った事は無い。
このAlbum以外の作品群は、買う理由、オススメする理由に、あまりにも乏し過ぎるからだ。
このAlbumだけは、最高の横ノリGrooveを堪能できる"Tingle"が収録されている為、
是非ともキッチリ押さえておいてほしいが、正直、その"Tingle"以外に過度の期待は禁物。
ProduceはなんとMtumeで、モチロンChuckii Bookerも随所に絡んでいるのに、
文句無しにサイコーと言えるのが"Tingle"だけだというのも、
結局は、Kipper JonesもがProduction陣営に加わって、「口出し」したからに他ならない。
もっとハッキリ言えば、MtumeとChuckii BookerにProductionの全てを任せ、
更にはKipper Jonesが居なかったら、
このAlbumはもっと良い出来に仕上がっていた可能性さえあるように思うわ。
【仕様はDiscogsでチェック】
https://www.discogs.com/release/3241737
【音はYouTubeでチェック】
https://www.youtube.com/watch?v=EAnNi-XYygA (Tingle)