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商品詳細

Sue Ann - Blue Velvet LP

販売価格: 1,320円(税込)
US Original, ジャケ在り(シュリンク+ステッカー!), 僅かな表面スレ在るが非常にキレイな部類

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お待ちど〜さま!の再入荷。

最高〜〜っ!
コレ、'80年代後期のSoul/R&B Albumとしては、確実にトップクラスにランクインされるべき名盤だ。
にもかかわらず、このAlbumを、ウチ以外のレコ屋がオススメしている可能性はほぼゼロに近い。
その存在自体さえ、完全に忘れ去られてしまっている不運なVocalistだが、
実は、もうちょっと「ツキ」さえ在ったら、大化けしていた可能性だってあったんじゃないかと思う。

そもそも、彼女が、若くしてレコーディングArtistとしての道を歩むキッカケとなったのは、
あのPrinceが彼女に目を付けたからだと言われている。
Princeとは幼馴染のMorris Dayが、The TimeのLead Vocalの座に就く前に、
Princeは、あのAlexander O'Nealをもオーディションしたという話は有名だと思うが、
同時に、このSue Annもオーディションしたんだそうだ。

'81年にThe Timeは、Princeのケツ持ちでWBからデビューするが、
同じ年、同じWBからデビューしたSue Annに、Princeのバックアップは全く無い。
このデビューAlbumは聴くに堪えない駄作で、当然話題にさえならず、
彼女はそのままシーンから消え去る事になる。
レコーディングArtistとしてデビューなんかせずに、単なるセッションVocalistとして、
意地でもPrinceに喰らい付いてさえいたら、もっと早く芽が出ていたかもしれないのに、
デビューを焦ったが故の失態と言っても良いかもしれない。

その後、セッションVocalistとして、細々と仕事をこなし、
'88年に、いきなり超メジャーのMCAからカムバックしたのがこのAlbumだ。
なんと全9曲のうち5曲を、当時絶好調だったJesse JohnsonがProduce!
そのうえAlbumのラストを飾る悶絶スローは、なんとMtumeのProduce!
他にもAfterbachで有名なRobert Brookinsが2曲、
Atlantic StarrのDavid And Wayne Lewisが1曲、それぞれProduceを担当したという超豪華版だ。

じゃあなんで、こんな素晴らしいAlbumが、今や忘れ去られてしまっているんだろう?
あくまで持論だが、それは、MCAとSue Ann本人が、Single Cutすべき曲を完全に読み違えた間違えたという、
戦略ミスによるところが大きいように思う。
"I'll Give You Love"をCutしたのは理解できるとしても、
Jesse Johnson Produce作5曲のうち、つまらない部類に入る"Rock Steady"をCutし、
Robert Brookins Produce作の2曲のうち、明らかに劣る方である"Pleasure"をCutしてしまった。

Jesse Johnson Produce作なら"Fiction"と"Boyfriend"を、
Robert Brookins Produce作なら"A Good Man"を、
更にはモロにMtume印な"Love Dies Hard"を、キッチリSingle Cutしていれば、
このAlbumに対する評価は、明らかに全く違ったモノになっていたハズだ。

Album収録曲のうち、Single Cutされた3曲は、いわば「ハズレ」なのだから、
当然Album自体が話題になるハズもないワケだが、
別の言い方をすれば、Single Cutされなかった曲こそが素晴らしく、
よ〜するに、Single群は全部パスして、このAlbumこそを狙わなきゃダメって事。

このAlbumの後、パッとしないAlbumをもう1枚MCAに残し、
しばらくは再びセッションVocalistとして活動していたが、2010年に自主制作で新作をリリース。
しかも、ほとんどの曲がJesse Johnsonとの共作。
恐るべき執念深さ(笑)!

だけど、聴きたいとさえ思わない。
彼女はやっぱりセッションVocalistがお似合いで、
ピンのレコーディングArtistとしての「資質」に欠けるように思う。
ど〜ゆ〜「資質」かって?
「ツキ」をもたぐり寄せるチカラと、「波」や「風」をも読むセンスだよ。
そのチカラとセンスが彼女にあったら、
このAlbumだって、とっくに、'80年代Soul/R&Bの名盤的な評価を受けていたんじゃないかと思う。
最近では、なぜか、伝説の女P-Funkグループ、Brides Of Funkenstienのリユニオンメンバーとしても活動中。

"Boyfriend"の音源はYouTube上から無くなっちゃったので、悪しからず。

【仕様はDiscogsでチェック】
https://www.discogs.com/release/952937

【音はYouTubeでチェック】
https://www.youtube.com/watch?v=5FhOK1LsXVA (Love Dies Hard)
https://www.youtube.com/watch?v=f9pWJoDgqgE (Friction)