ホームNew ArrivalLa Toya Jackson - Bet'cha Gonna Need My Lovin' 12"
商品詳細

La Toya Jackson - Bet'cha Gonna Need My Lovin' 12"

販売価格: 1,650円(税込)
US Original, 若干の表面スレ在るが十分キレイな部類

★★★ご注文制限★★★
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お待ちど〜さま!の再入荷。

Jacksonファミリーで一番不幸な、いばらの道を歩んできたLa Toya。
弟であるMichael、妹であるJanetの大成功との比較ではなく、単なる1人のArtistとしても、
その不幸過ぎる壮絶な人生は驚愕に値する。
Jacksonファミリーの一員である事は、彼女自身にプラスに作用するどころか、
彼女を介してJacksonファミリーに取り入って金儲けをしようという、
寄生虫のような人間達の格好の餌食になってしまった。

何枚ものAlbumをリリースしながら、そのどれもがキチンとしたPromotionさえ行われなかった為に、
セールス的には全く結果を出せず、特にJacksonファミリーからも絶縁されていた'90年代の作品群は、
ど〜にもならないマイナーレーベルからのリリースばかり。
つまり、彼女のキャリアは、1人の「レコーディングアーティスト」としてではなく、
Jacksonファミリーの内部事情を知る「タレント」して、一般には捉えられてきたと言って良い。
マネージャーであり、夫でもあったJack Gordonに振り回された彼女は、
'80年代後期から、'90年代後期に彼女がJack Gordonのモトから逃げ出すまで、
暴力的なヒモ男を養う為だけに利用され続けた、金づる情婦のようでさえある。

'90年代終盤から2000年代初頭くらいまで、彼女はほとんど何の活動もせず、
公の場に姿を見せなかったが、'04年頃から音楽活動を再開。
https://www.youtube.com/watch?v=rvF68H7qzck (Just Wanna Dance '04)
その後も「タレント」してTV等の仕事を散発的にこなしていたものの、
いわば、哀れなくらいに旬の過ぎた「C級」的存在となっていた。

正直、久々に彼女の名前と姿を目にしたのは、Michaelの死に関するおびただしい数の報道を通じてだった。
Jacksonファミリーの中でもMichaelに一番近かったとされる彼女は、
Michaelが死亡した際にも一番最初に駆けつけ、その死に不審な点が在る事を主張して、
Michaelに関わった医師による過失致死を暴くキッカケとなる。
Jacksonファミリーのトラブルメーカーとしての印象が強い彼女に対して、この際の過失致死説の主張も、
単なる彼女の売名行為と非難される事さえあったが、Michaelの死後も彼の子供達に対して献身的なケアを続け、
積極的にチャリティーに参加する彼女の姿を見て、世間では彼女のイメージが随分と改善されつつあるようだ。

2011年には、2冊目の自伝の発売に合わせて、Albumもリリースされたが、
https://www.discogs.com/release/2948790 (Starting Over)
彼女に対する世間のイメージは若干改善したとはいえ、
もはや彼女の存在を、レコーディングアーティストとして捉えるような風潮は、全くと言っていいくらいに無い。
レコーディングアーティストとしての彼女に興味があるならば、
むしろ、彼女が「確実に」レコーディングアーティストであった初期モノこそを聴くべきだ。

その対象となりえるのは、'80年から'84年の3枚のAlbumだ。
'80年のデビューAlbumにはMichaelによるProduce作"Night Time Lover "が、
'81年のAlbumにはJanet作の"Camp Kuchi Kaiai"を始め、Jacksonsがバックアップした曲が何曲かあるが、
実はどちらのAlbumも、Album1枚を通しての完成度はさほど高いと思えない。

個人的には、初期モノAlbum3枚の中で、トータル的に一番内容的に優れているのは、
意外にもJacksonファミリーのバックアップが一切無い、'84年のAlbum "Heart Don't Lie"ではないかと思っている。
時期的に若干遅過ぎる感じはあるが、'80年代初頭のトレンドとして見逃せない、
Urban/Modern Soul寄りな、軽めのBoogie Funkが何曲か収録されているからだ。

次に12"(US盤)を見てみよう。
前述のMichael Produceの"Night Time Lover "には、"If You Feel The Funk"をA面にカップリングした
白ラベルPromoが存在し、コレが目下のところLa Toyaの12"群としては一番人気。
https://www.discogs.com/release/1160833 

次いでJanet作の"Camp Kuchi Kaiai"も12"があるが、
https://www.discogs.com/release/622976
この盤が昔から人気なのは、B面扱いの"Camp Kuchi Kaiai"よりも、
A面の"Stay The Night"が当初話題となったからだ。

この"Stay The Night"はもともとBilly Oceanの曲で、ヨーロッパ圏では'80年にリリースされていたが、
それをカヴァーした形のLa ToyaのVersは、中盤以降の凶暴なくらいにウネリまくるBassが圧巻。
https://www.youtube.com/watch?v=v4LbQtxgMPo (Stay The Night) 
2000年半ば以降くらいからは、"Camp Kuchi Kaiai"の再評価ブームもあって、
この12"も"If You Feel The Funk"/"Night Time Lover "と並ぶほどの人気盤。

その2枚の12"と比較して、常に過小評価され気味だった、"Bet'cha Gonna Need My Lovin'"の12"も、
今やトップクラスの人気を誇るほどに再評価されるようになってきた。
若干Pop目ながら、内容的にも文句無しのLightなBoogie Funkだが、
実はそれだけでなく、盤自体にもトリビアが存在するからだ。

一般にPolydorとの契約が切れた後のLa Toyaは、直後の'82年頃にはCBSに移籍したとされるのが定説だが、
この説はかなり怪しい。
この曲は、La ToyaがPolydorを去った後に、一時的に身を寄せていたLARCというマイナーレーベルから、
'83年にリリースされている。
https://www.discogs.com/label/LARC+Records 

このLARCはMCA傘下だったようで、どうやらそれを、CBSが買取ってレーベル名をPrivate Iと変更し(未確認)、
当時LARCにいたLa ToyaとThe Chi-Litesは、Private Iから'84年にAlbumをリリースしたという経緯のようだ。
噂レベルの話ではあるが、事実、LARCは'82年から'83年までしか存在しなかった短命レーベルで、
Private Iは'83年に突如登場している。

その噂を、もっともらしく聞こえる説にしているのは、もうひとつの未確認な噂のお陰だ。
なんと、Jacksonsを抱え、当時はMichaelで大当たりしていたEpicの親レーベルにあたるCBSに対し、
Jacksonファミリー側が、かわいそうなLa Toyaの為に圧力をかけて、契約を迫ったのではないかという説だ。
CBSは、傘下の看板レーベルだったEpicではなく、マイナーレーベルだったLARCを買って
新たにPrivate Iというレーベルを作り、そこでLa Toyaと契約する事で、この圧力をかわした・・・。
かなり、もっともらしい話に思えるので、個人的にはこの2つの説を支持している。

そんな"Bet'cha Gonna Need My Lovin'"のLARC盤には、
正規盤と2種類の白ラベルPromoが存在し、なんと3枚とも収録内容が違う。
最もレアなのはLong/Dubを収録した白ラベル仕様で、今までに一度しか現物を見た事無し。
https://www.discogs.com/release/2746303 

【仕様はDiscogsでチェック】
https://www.discogs.com/release/918341

【音はYouTubeでチェック】
https://www.youtube.com/watch?v=CHr3YZ1Fze4