US Original, ジャケ在り, 磨きスレ系の表面線スレ多いが普通の中古盤レベル
超問題作が6年ぶりに再入荷。
作品の内容そのものではなく、このAlbumの存在自体が問題作として知られるブツ。
Solarの12"群を買うと、'80年くらいまでの初期作、
例えばShalamarなんかはRCAのレーベルジャケになっている。
これは'81年くらいまで、SolarはRCA配下だったからで、
'81年以降'86年くらいまでは、Elektra配下だったから、
その間の12"はElektraのレーベルジャケでリリースされた。
で、'87年と'88年には更にCapitol配下となり、'89年からはEpic配下となってゆくのだが、
'86年作のSolar盤には、
既にElektraではなくCapitol配下でリリースされたと思われるAlbumが3枚存在する。
レコ番はST-72550、ST-72551、ST-72552の3枚。
それぞれ、Dynastyの"Daydreamin'"、Cat Miller唯一のAlbum、そしてBabyfaceのソロデビューAlbumだ。
3枚全てに共通しているのは、極端にプレス枚数が少ない事。
ほぼ1回だけのプレスしか行われずに即廃盤扱いだったのではないかと思われる。
特にヒドイのはDynastyの"Daydreamin'"で、CatのAlbumにはCapitol配給である旨のクレジットがあるが、
Dynastyの"Daydreamin'"には、
ジャケにCapitol Studioでレコーディングしたというクレジットがある以外、
ディストリビューションに関するクレジットが全く無い。
しかも、驚くべき事に、ラベルデザインはSolarロゴ入りで、当時のSolarモノと同じながら、
なんと白一色ラベルなのだ！
ここから想像するに、Dynastyの"Daydreamin'"は、
SolarがElektra配給からCapitol配給へ移行する際の混乱から、
本来なら、世に出ずお蔵入りとなるハズが、制作自体は終わっていたので、
とりあえず1回だけプレスして、正規盤としてリリースはしたものの、即廃盤扱いとなったと思われる。
Solar産の正規盤で白ラベルが使用されたのは、後にも先にもこの盤だけなハズだ。
CatのAlbumのリリース時には次の配給元がCapitolに決定していたので、
ラベルはSolarがCapitol配給時代に使用した、ニューデザインのラベルが使用されている。
で、そのDynastyの"Daydreamin'"は即廃盤となった後に、なんと'88年に再発される。
しかも、ジャケは"Daydreamin'"と同じなのに、Titleは"Out Of Control"と変更され、
収録内容も半分ほどが新たに録り直したモノへと変更されてリリースとなった。
ちなみに、CatのAlbumは即廃盤のままだったが、
BabyfaceのデビューAlbumも、'89年にEpic配下で再発されている。
"Don't Waste My Time"やNidraが前面に出た"Tuff Love"あたりも悪くは無いとは思うが、
やはり全盛期のDynasty作品群の完成度の高さとは比べモノにならん印象だわね。
【仕様はDiscogsでチェック】
https://www.discogs.com/release/1688330
【音はYouTubeでチェック】
https://www.youtube.com/watch?v=q9dJkPNhkMc (Don't Waste My Time)
https://www.youtube.com/watch?v=tUCismPq5MY (Tuff Love)
https://www.youtube.com/watch?v=R8rni6aKXE0 (Way Out)
