例えば"Me So Horny"では、Mass Proの"Firecracker"を使っているが、
当然ながらその"Firecracker"よりも、"Me So Horny"そのものの方こそ、一般的な認知度は高いし、
そもそも"Firecracker"ネタと言えば、"Me So Horny"を上回るインパクトを持ったトラックは他に無い。
他の曲も同様に、なんら凝ったネタも、使い方もされてはいないのに、
それでもなんとなくキッチリと「ハマってる」よ〜にさえ聴こえる。
変な先入観を持って、こんなモン聴く価値ね〜よ、とかカッコつけちゃってる輩の方がよっぽどカッコ悪いぜ。
さて、では、その"Me So Horny"に関するトリビアをご紹介。
Album Versのアタマに収録された、"What do we get for $10 ?"という、Hookerと客とのやりとりには、
実はちゃんと「サンプルネタ」がある。
Stanley Kubrick監督作で、当時随分物議を呼んだ映画「Full Metal Jacket」のワンシーンだ。 https://www.youtube.com/watch?v=cMsraH5KJTo (1分半くらいのところからのやりとりをサンプリング)
レコードだけじゃなく、映画のワンシーンからも声ネタをサンプってチョップするというアイデアは、
まさしくHip Hop特有の「かっぱらい的思想」に沿っている。