US Original, VGくらいの見た目で若干の細かい表面スレ多いが普通の中古盤レベル
お待ちど〜さま！の再入荷。
一気に品薄化＆価格上昇が進み、キレイな盤を安価で買えるチャンスは4、5年前に比べて激減！
急げっ！
説明不要な、'80s Modern Soulの最高傑作的1枚。
例えば、D-Trainの"Keep On"が、その品薄感ばかりに注目が集まって人気化した事に比べれば、
そんな"Keep On"に勝るとも劣らぬ仕上がりの、この"So Fine"が、
明らかに過小評価され続けて安レコ化しちゃったのは、
世界中のレコ馬鹿達の「センス」が、まだまだ未熟な事を示していると断言したって良い。
この盤が1000円ちょっとで買えるのなら、他の、いわゆる「Dance Classics」と呼ばれるジャンルの、
1000円以上の盤は、ほとんど全てが割高だと言い切っても良いくらいだ。
だけど、この盤が、実はレコードディーラー泣かせのブツだという事をご存じだろうか？
えっ？そんなに入手困難なの？
いやいや、'90年代の前半の入手困難な状況がウソのように、
今では、この盤の入手に困るような事は決して無い。
じゃあ何に泣かされるのかと言うと、盤質に泣かされる。
この盤をUSで買付けた場合も、日本国内の中古盤屋で買付けた場合でも、
必ず「チリノイズ」のリスクが付いて回るのだ。
中古盤をメインに扱うディーラーにとって、「チリノイズ」というのは、
実は「目に見えぬ」最大の敵であって、それは何も、この盤に限った事では無い。
せっかく好盤を見つけても、見た目に明らかに難が在るのなら、ある程度の覚悟やあきらめも付くんだが、
問題は、見た目のグレーディングでは問題が無さそうなのに、
実際に針を落としてみたら「チリノイズ」が結構気になるというケースだ。
この盤のA面"So Fine"はアタマがAcappellaで始まる為に、
一番「チリノイズ」が出やすい盤端から曲の始まり部分のクリーニングに非常に手間がかかる。
いくらキレイな盤を複数枚仕込んでも、この"So Fine"の12"のアタマは、
見事なまでの確率で「チリノイズ」が気になってしまう。
当然ながら、実際に盤を手に取って確認する事さえできない、いわゆる通販を利用して、
この盤を仕込む事は自殺行為に近いくらいのリスクを伴う。
じゃあ、どうクリーニングするか？
Groovaholiksが、この盤に限らず、ほぼ全ての盤に行っているクリーニング方法は以下のとおりだ。
別に難しい事も無いので、各自が、盤を買った後に「チリノイズ」が気になるようなら、
以下の手順を繰り返してクリーニングしてみる事をオススメする。
1.「ぬるま湯」状態で、ある程度の水圧を保ったまま盤端をメインに周回手洗いする。
2.液状か泡状の洗剤（なんでも可）を使用してもう1度手洗いする。必ず手で洗う事に注意する事。
3.水滴を、やわらかい布かティッシュを使ってキレイに拭き取る。
4.アルカリ電解水を盤に吹き付け使目の細かいクロスを使用して拭き取る。
（ちなみにオレが使用しているのは、市販のph12程度の、界面活性剤無しのモノ。
詰め替え用なら250mlで100円程度。）
5.実際に針を置いて数回Playする。
実は手順の4と5の繰り返しだけで、「チリノイズ」はかなり除去されて格段に音は改善する。
汚れ具合や、「チリノイズ」の残り具合によって1〜3の手順と併用すれば、より一層効果が出る。
それでも、まだ「チリノイズ」が気にかかるというのなら、日本に昔から伝わる最終奥義を伝授しよう（爆）。
ホームセンターなどで最も一般的な木工用水性ボンドを買って来よう。
（コニシ社製、黄色のボディに赤キャップ、他の製品は試した事無し）
コレをクリーニングしたい盤のクリーニングしたい所へ、たっぷり塗り付ける。
多少ムラが出来ても問題無いので、薄く塗るよりもタップリ塗った方が、後で剥す時に楽だ。
丸1日くらい放置しておくと、白かったハズのボンドが半透明に固まるので、
それを慎重に（でも楽勝）剥すだけ。
盤の溝に入り込んでこびり付いた、「チリノイズ」の元凶である埃が、ボンドを剥す時に除去されるってワケ。
ラベルにボンドが付いちゃうとキレイに剥せないから注意して！
後は上記の手順4と5を1回やれば十分。
スプレー？バランスウォッシャー？VPI？
要らない要らない（笑）。
高額なSound Systemを組んでいるなら別だけど・・・。
神経質なアナタは是非とも自分でクリーニングに挑戦してちょ〜だい。
【仕様はDiscogsでチェック】
https://www.discogs.com/release/99545
【音はYouTubeでチェック】
https://www.youtube.com/watch?v=z_WpmT3KEXM (So Fine)
