US White Label Promo, Elektraレーベルジャケ(切り込みCut在り), ED 5211,
軽微な表面スレ在るが十分キレイな部類
お待ちど〜さま!の再入荷。
日本では2000年代の初頭に、今振り返ればバカらしいことこのうえない、
狂ったPromo偏重ブームがあった事は記憶に新しいハズ。
Promoを持つべき必要性が全く無い、Promoを持つに値しない人間達が、
単に珍しモノ欲しさからPromoを買い漁った結果、「真のPromo道」の定義は大きく歪められてしまった。
しかし、そんな狂ったブーム下でも、「真のPromo道」に沿った、
いわばPromoとしての価値が非常に高い、内容の優れた盤ほど、実はあまりフォーカスされずに、
人気化も認知も進まずに放置されていたケースが少なくない。
この盤などはそんな典型的な例だろう。
つい最近になるまで、Discogs上にはデータが無かったほどに流通枚数が少なく、
地球規模での大Hit作であるLP Versと、そのLP Versよりも2分近く尺が長いHorizontal Mixを収録している。
だが、耳が良いアナタが数回聴けば、そのHorizontal Mixが、
実はヤッパリ、「失敗Mix」である事を見抜けるに違いない。
Vocalパートに対するエコーのかけ方が弱いために、Shirley Murdockのナマに近いVocalが楽しめる一方で、
最初のHook前までのVocalのレベル(音量)が、Back Trackに対して非常に小さく弱い感じがしてしまうのだ。
で、実は、その「失敗Mix」であるHorizontal Mixと、「完成型Mix」であるAlbum Versを、
この1枚で聴き比べられからこそ、この盤が貴重なんである。
完璧主義者として知られるRogerが、試行錯誤を重ねて幾つかのMixを録り、
最終的にAlbumに収録する事を決したVersが、どれほどまでに素晴らしいのか、
その経緯を、この盤と、もう1枚のUS Promoを聴く事によって知る事ができる・・。
これこそが「真のPromo道」の醍醐味のひとつなワケだ。
実はオレ様でさえ、一度も目にした事が無く、個人的にはありえないと思ってはいるが、
この"As We Lay"には、両面にAlbum Versのみを収録したUS Promoが在るという噂が当時からあり、
更には、Album VersのInstを収録したUS Promoが存在するという説まである。
存在するのか、しないのか自体は、大して重要な事ではない。
そうやって思いをはせ、夢を持ち続け、忘れかけた頃に実際に目の前に「幻仕様」が出てくると信じ、
レコ屋に足しげく通う姿勢こそが、「真のPromo道」の奥義であり、非常に重要な事なのだ。
だからこそ12"が、特にPromo 12"が珍重されるのであって、
そこんところを理解している人達にこそお譲りしたいと思う。
【仕様はDiscogsでチェック】
https://www.discogs.com/release/3628302
【音はYouTubeでチェック】
https://www.youtube.com/watch?v=htVUHrDJqeI (Album Vers)