US White Label Promo!, レコ番7406, ややプレス悪く凸在り(音にもPlayにも影響無し),
若干の表面スレ在るがそこそこキレイな部類
超久々、6年ぶりくらいの再入荷。
今になって振りかえってみると、このRuff Endzは、'90年代的手法によるHip Hop/R&Bが、
'02年〜'03年くらいを境に激減し、'05年以降くらいで死滅してゆく、
前兆とも言うべき存在だったように思う。
皆さんお馴染みの"No More"には、正規盤には収録されなかった、
'90年代的手法を用いた多数のRemixが存在するのに、
結局、それらのRemix群のほとんどは正規盤化されなかった。
彼らの所属レーベルはEpicだが、そのEpicは'98年にSony傘下となっており、
この盤にもEpicでなくSony Entertainment産である事のみがクレジットされている。
そもそもSony傘下のレーベルは、'90年代の半ばから、既にアナログ盤のリリースに消極的で、
'90年代終盤以降はその傾向が著しい。
もともとアナログ盤に消極的なレーベルが、
'90年代的手法によるHip Hop/R&Bのブームに、ちらほら陰りが出てきた事を察知していたからこそ、
Albumは2枚出ているRuff Endzでさえ、12"群は完全におざなりにされたのだろう。
Ruff Endzと同じEpic所属のJ-Loの作品群も、
アナログでの入手が難しい事は、皆さん良くご存じだろうし、
Sonyの息がかかったColumbia所属のBeyonceだって、あの"Crazy In Love"でさえPromo止まりだった。
Sonyグループはこの2000年当時、ビジネス的な旨味も未来も無い、
アナログ盤も、Hip Hop/R&Bも、既に見限り始めていた可能性が高い。
そう考えると、Ruff Endzの12"群がPromo止まりモノばかりだった事だけでなく、
そのPromo群のプレス自体が、非常に粗悪なモノばかりだった事さえも説明が付くように思う。
内容的には申し分無く、仮に正規盤化されていたら、
ある程度の話題も、人気も、評価も、セールスも、実現可能だったと思えるからこそ、
この盤は貴重なのだが、プレスが悪い為に、ど〜してもコレくらいのプライシングになってしまう。
その分、買い手である皆さんにとっては、十分すぎるほどお買い得ってワケ。
ゼッタイ行っとくべし!
【仕様はDiscogsでチェック】
https://www.discogs.com/release/4915380
【音はYouTubeでチェック】
https://www.youtube.com/watch?v=2GK9xQrJDHc (Cuban Linx 2000 Remix)