US Original, ジャケ在り, 2nd Edition, Originalインナー, 若干の表面スレ在るがキレイな部類
SOLDにつきRefill。
再入荷分もコレにてラストワン!
さてさて今回は、アナタが多分、過去に1回も聞いた事の無い「うんちく」をご紹介しましょ。
実は、この"Juicy Fruit"のLPには、「再発」もしくは「後発」という類では無く、
リリースの初期段階から収録内容の異なる2種類の盤がプレスされていた。
いや、もうちょっと正確に言うならば、かなり初期の段階でホントのOriginalプレスは絶版扱いになり、
即、間髪開けずに2nd Editionがリリースされて、今現在、Original盤として認識されている盤は、
ほとんどがこの2nd Editionという事になる。
じゃあ、何が、どこが違うのか?
収録曲は同じだが、実は"Juicy Fruit"の尺とVersが違うんであ〜る!
そう、ホントのOriginal盤にあたる初回プレスでは、4:32という尺の"Juicy Fruit"が収録され、
2nd Edition以降は6:00という尺の12"Versに変更されている。
で、Discogs上には未だにこの初回プレスのUS盤のデータが無く、
最近ではUS国内でも滅多に初回プレスを見かけなくなってしまった。
さらに、Groovaholiksはゼッタイに、
このLPの目玉は"Juicy Fruit"で〜すなんて、あたりさわりの無い事を言っちゃったりしない(爆)。
このLPはMtumeにとって「金字塔」であり、不朽の大傑作ではあるけれど、
やはり素晴らしいのは、LP1枚通しての「トータルバランス感」こそであって、
"Juicy Fruit"は単なるその一部であっても、決して全てでは無いからネ。
さて、Mtumeの12"群の「凝りっぷり」が凄まじい事は、既に何度もご紹介してきたけれど、
実は、その中に、明らかに「失敗だ」と思われる12"が1枚在るのをご存じだろうか?
コレだ。
https://www.discogs.com/release/1990577
この"Green Light"の12"は、正規盤化もされているようなのだが、とにかくヒジョ〜に入手が困難。
出来上がってから、その出来栄えに満足できなかったMtume側自身が、
もしかしたら、プレスの打ち切りを指示したんじゃないかとさえ思われる。
このLPに収録されている"Green Light"は、当時の'80s Funkモノの中でも、「ドンシャリ」がクリアで、
非常にタイトでカッコ良いのだが、それに比べて12"の方の質感は、ヒジョ〜に「トロい」印象が否めない。
12"は非常に希少なんだが、それでもVers的にはLP収録Versじゃなきゃ意味が無いワケだ。
変態系(爆)ブリブリ鬼Heavy Funkとして、当時っから話題になっていた"Hip Dip Skippedabeat"も、
12"化されていないのでLPじゃなきゃダメだ。
要するに、"Juicy Fruit"を目当てにこのLPを入手する事以上に、
むしろ、"Green Light"と"Hip Dip Skippedabeat"辺りこそを目当てに、
このLPを入手しようとする事の方が、むしろ、「正しい」「筋」のようにさえ思う。
"Juicy Fruit"しか聴いた事ないや、という方々には、是非、このLPの神髄に今こそ触れていただきたいと思うナ。
モチロン意地でも"Juicy Fruit"のリンクなんか貼らないので(爆)悪しからず。
【仕様はDiscogsでチェック】
https://www.discogs.com/release/5565802
【音はYouTubeでチェック】
https://www.youtube.com/watch?v=o9J6SFwbNq4 (Green Light)
https://www.youtube.com/watch?v=0FDXBJn7J3A (Hip Dip Skippedabeat)
https://www.youtube.com/watch?v=ev5hv0AKcpM (Would You Like To Fool Around)