US Original, RBA盤, ベージュラベル, ちょいスレ多し(十分キレイな部類)
掘り師のバイブルであるFreddy Fresh本や、情報サイトの代表格であるDiscogsも、
まだまだ発展途上でカンペキではない。
盤の仕様には、今まで1回も見たことの無い仕様が、常に存在すると考えるべきだというのがオレの持論だ。
そんな典型的な例がこの盤。
一見、最も良く見かける仕様に見えるのだが、問題はA面収録の"Rock The Go-Go"だ。
一般的には、A面はScratch Versionが3:10で、Vocalが5:20というクレジットになっており、
当然ながらMix(Track数)は2つということで、A1とA2の間には短いながらも無音部分が存在し、
見た目の溝も2Mixであることがハッキリわかる。
しかしながら、その仕様においても、ラベルの左端には、
おそらくトータルタイムと思われる、8:38というクレジットがあり、
前述の2つのMixの3:10と5:20を足し算しても、微妙に8:38にはならないところが、
自分でも長い間納得がいかなかった。
で、この盤を発見した時には震えたわぁ、マジで!
なんとA面のクレジットは3:15と5:23!
その上、なんと、無音部分無しの1Mix仕様!
つまり、切れ目なしの1曲仕様で、尺の足し算もバッチリ8:38じゃっ!
前述の一般的仕様と異なるところはA面のRun-Out刻印で、
一般的な仕様にはRBA-100-A REとある刻印が、この盤はRBA-100-Aとなっているうえ、
極小の手彫りナンバリングも一般的仕様とは異なりAB面同一だ。
当然Bootかどうかを長年にわたって検証したが、
この仕様を、今日までに2度と再び目にしていないこと、加えて曲の作り自体が違うことなど、
どう考えてもBootではないという判断に至った。
で、この1Mix Versが、翌年の'87年に、今度はSchoolly Dレーベルからもリリースされる。
https://www.discogs.com/release/248454
とにかく見かけない仕様なんでプライングにも困るんだが、まぁコレくらいが妥当な線だろう。
ちなみにオレはそのA面じゃなくて、実はB面の方が個人的には好きなんだけどねっ(笑)!
【仕様はDiscogsでチェック】
https://www.discogs.com/release/241312
(この仕様は一般的なもので、今回放出する仕様とは違います。コメント参照!)
【音はYouTubeでチェック】
https://www.youtube.com/watch?v=HyuamNGFrZU (Rock The Go-Go 1Mix)
https://www.youtube.com/watch?v=lrd9V6E0nyo (Boogie Down)