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George Clinton/Nubian Nut/Free Alterations 12"

販売価格: 880円(税込)

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US Original, ジャケ在り, 表面スレ多めながらごく普通の中古盤レベル

お待ちど〜さま!の再入荷。

George Cintonのソロ作品群は、"Atomic Dog"は別として、
基本的にParliament/Funkadelic作品群よりも常に軽視され続けてきた。
Clintonを中心としたP-Funk All StarsのLiveというのは何度か見たし、
今なお頻繁に行われているんだが、LiveでもParliament/Funkadelic作品群ばかりが、
長時間にわたってダラダラとPlayされるだけで、ソロ作品群がPlayされる事は皆無と言っていい。

だが、ソロ作、特に'82年と'83年のAlbumは、客観的に聴いても'80s Funkの最高傑作の部類に入るし、
P-Funk一派の中でも特にParliament的な部分を、'80s的に「昇華」させたという意味では、
P-Funkとしてもピークのひとつにあたると言える。

ただし、'82年〜'83年というのはFunkの「Pop化」と「一般化」が進んだ時期に当たり、
耳触りの良いLight FunkやModern/Urbanな雰囲気を持った曲ほど、広く一般人にも浸透していった為、
Clintonのソロ作品群のような、'80s初頭の、粘っこくて、中毒性の高い、
同じフレーズを繰り返すようなFunk Grooveは、当然ながら一般ウケしなかった。
わかりやすく印象的なフレーズや、一緒に口ずさめるフックがある曲ほど一般ウケするのは、
今も昔も変わらないワケだ。

P-Funkならば、印象的なフレーズがある"Knee Deep"の方が"One Nation"よりも取っ付きやすいし、
一緒に口ずさめないClintonのソロ作品群よりも"Flash Light"の方が解りやすい。
要は作品に対する価値判断の尺度が、「中毒者」と「一般人」では大きく違い、
今まで「中毒者」の尺度によって支持・評価されてきたモノが、
ワケもわからん「一般人」の尺度によって価値判断されるようになっちゃったからこそ、
中毒性の高い'80s Funkが'83年頃を境に「死」んでしまったのだ。

HipHopも同じような経緯を辿った事は、もっと身近な例として理解しやすいだろう。
'90年代半ばの爆発的なブームによって、それまではアンダーグラウンドの、
限られた「中毒者向け」だったハズの音楽が、一般人向けに大々的に「商業化」された為に、
大量の「知ったかぶり」と「なんちゃって」HipHop Headzが産まれ、
作品の価値判断の基準と尺度が大きく歪めらてしまった。

'90年代終盤以降は、「アゲアゲ」な事のみが価値判断基準として定着してしまったからこそ、
2000年以降のHipHopは、Old School回帰志向のモノは除くとしても、
全体的には「死」んでしまったのである。

'83年のAlbumからCutされたこの"Nubian Nut"は、軟弱化し始めた'80s Funkの、
いわば「腐る寸前」のオイシイ粘っこさを持ち、
更にその後の大ブームを予見するかのように、大々的にRapを搭載している。
どう客観的に考えても、'80s FunkとしてもP-Funkとしても、最高傑作の部類に入るのに、
アホな「一般人」的尺度では、この盤の重要性が理解できない為に、常に過小評価されているだけだ。
この盤の価値を見抜けないのなら、己の耳と感性の未熟さこそを嘆くべきだとさえ思うがね・・・。

【仕様はDiscogsでチェック】
https://www.discogs.com/release/646830

【音はYouTubeでチェック】
https://www.youtube.com/watch?v=bhDVv-9imFs (Nubian Nut)


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