US Original, Run-Outに表面スレ多いがごく普通の中古盤レベル
超久々、5年以上ぶりの再入荷。
このKiddoというのは、Parlia/Funkaの面々の中でも中核的存在だったアノMichael Hamptonが、
同じくP-Funk All StarsのDonnie Sterlingと共に立ち上げたグループ。
時代背景の影響をモロに受け、Prince的なElectric Pop/Funk路線に進んで撃沈した(爆)。
だが、この"Try My Loving"は、皆さんの想像以上、
いや、US国内のディーラー達でさえキチンと認識できていないほど、
ムチャクチャな知名度と人気を誇る、隠れ'80s Funk Classicなんである。
その原因はコレだ。
https://www.discogs.com/label/Street+Jams
現在のところ米国内で最も人口が多いCalforniaの、最も代表的な都市であるLAでは、
遂にヒスパニック系の人口がほぼ50%にも達している。
で、このヒスパニック系は、とにかく'80s Funk Classics、
もっと平たく言えば、Old School Funkを先天的に好む。
例えば、LA界隈の独立系レコ屋で盤をほじくりかえしていると、
そこへ明らかに肉体労働者と見受けられる、ヒスパニック系のおっちゃんが入ってきて、
店のスタッフにこう訊く。
「"Dazz"とか"Cutie Pie"のCDはあるかな?Old Schoolだぜぇ」と。
そ〜すると、店のスタッフが決まって取り出すのが、
このRhino監修Street Jamsシリーズの、"Back 2 The Old School"なんである。
作り話でもなんでもない(爆)。
実際に、この話のまんまの光景に、過去20年くらいで軽く100回くらいは遭遇したんだから!
彼らヒスパニック系の人達は、なにも、特定のArtistにこだわりが在るワケでは決してない。
BrickやOne WayのCDを探したりなんかしないのだ(爆)。
恐らく"Dazz"がBrickの作で、"Cutie Pie"がOne Wayの作だという事にさえ、
全く興味なんか無いんだろう(爆)。
だからコンピで十分、いやいや、「Old Schoolな」コンピこそが欲しいのだ。
想像の域を出ないが、この"Back 2 The Old School"シリーズのCDは、
とっくにミリオンセラーに達しているハズで、
当然ながら違法にコピーされまくり、想像を絶するほど多様なBootが存在する。
で、このCDを聴いて育った子供達が、誕生日にTurntableをプレゼントしてもらって(爆)、
まずは"Good Times"を買い(爆)、"Dazz"を買い(爆)、とレコードを買い始めるワケだ。
この"Try My Loving"は、もともとは「隠しダマ」系であったハズで、
決して知名度的にはClassicsと呼ぶに相応しくなかったハズなのに、
それが、"Back 2 The Old School"シリーズの1枚目に収録された事で、
完全に「後付けClassic」化してしまった(笑)。
言い換えれば「ヒスパニック的Classic」だわね(爆)。
全人口の半分がヒスパニック系であるLAでは、もはや、この曲が「Classic」である事を「知らなければ」、
ちょっと恥ずかしい思いをする可能性さえある。
当然ながらアナログ盤も品薄ってワケだ。
今、この瞬間にも、ヒスパニック系米国人の赤ちゃんが誕生し、
ヒスパニック系のおっちゃんがレコ屋でOld SchoolのCDは在るかと訊き、
おっちゃんの子供はレコ屋で再発の"Good Times"を買っている(爆)。
それが、今後も延々と、何十年も繰り返される。
そう考えたら、1秒でも早くこの盤を買っとかないと、やべぇ〜でしょっ(爆)!
【仕様はDiscogsでチェック】
https://www.discogs.com/release/1799937
【音はYouTubeでチェック】
https://www.youtube.com/watch?v=pwU_Xk5A2QE (Try My Loving)