US Original, 黒プレーンジャケ+ステッカー!, B面に目立つ表面線スレ在るが普通の中古盤レベル
お待ちど〜さま!の再入荷。
実店舗を構えて、お客さんに1枚1枚聴きながら盤を選んでもらえるなら、
そもそも盤にコメントなど付ける必要が無い。
誰がProduceで、レーベルはどこで、何年のリリースでなんていう情報よりも、
いろんな曲を実際にまとめて聴いてもらって、その人の「テイスト」に合った盤を一緒に選んであげられる。
実店舗があるのに、盤にコメントを付け、
「試聴はご自分で1人1回3枚まで」なんていうルールを設けているお店は、
「お客に、お客の判断で、好きな盤を選んでもらう」という言い訳を盾に、
その店の「カラー」にあった盤をオススメするという、一番大事な行為を怠っている気がする。
「専門店」だったり「セレクトショップ」をうたっているのに、お店自体にカラーが無く、
実態は「なんでも屋」と同じくらいに、「こだわり」が無いお店が少なくないのは淋しい限りだよ。
逆に「Gモノ専門」みたいにこだわり過ぎるのもどうかと思うが・・。
どちらにせよ、多くのレコ屋は、自分達のセンスや知識に自信を持っているハズなのに、
それをキチンとお客さんに伝え、教え、提案していないように思う。
自分達は耳も目もアタマもある程度トレーニングされているだろうから、
自分で、気になる盤を探し、試聴し、買うモノを選び出せるかもしれないが、
大半のお客さんは、
レコ屋で働く者ほどの「こだわり」も、耳も、目も、センスも持ち合わせてはいないハズだ。
オレ様こ〜して、がわざわざ、どんなにクドくなっても、
1枚1枚にコメントを付けてからOnline Shopに盤を掲載するのは、
これだけ情報が氾濫している世の中なのに、本来ならお客さんが当然受け取れるハズの権利である、
盤に関する「必要な説明」を誰もキチンとやっていないからだ。
この盤などは、そんな、「説明不足の盤」の典型だろう。
DJやレコ馬鹿を自認する人達なら、未だにこの盤を知らないなんて事は無いと思うが、
じゃあ他人向けにキッチリ説明してみろと言うと、
恐らく大半の人達は「落第」レベルほどの情報しか持っていないハズだ。
その程度の「欠落情報」しか持っていないから、この盤の重要性を客観的にも感覚的にも認識できない。
認識できないから、この盤が軽視されたり「安レコ箱」に放置されたままなんて事になるワケだ。
まず、この盤のB2に収録された"Things In The Club"を聴いても、「感覚的に」ヤバイと感じないのなら、
それはアナタがHip Hopなり、G-Funkなり、この手の音楽に「感覚的に」合わない事を意味している。
それくらいに、この盤はG-Funkモノとしては、典型的であり、
かつ、トップクラスの仕上がりになっていると断言できる。
正直に言うが、そ〜ゆ〜風に「感覚的」に合っていないモノを、
背伸びして無理やりに聴こうとしても「感覚」は鍛えられない。
合っていないと思ったら勇気を持って、こ〜ゆ〜タイプの曲は一切聴かない事だ。
「コレは良いと思わないけど、SnoopとかDreとかNate Doggとかは好きなんですよ」なんて事はありえない。
コレが良いと思えないなら、良いと「思い込んでいた」だけの他のG-Funkにも、
いつかアッサリと、だが確実に、飽きが来てしまう事を保証する。
この手のタイプの曲がそもそもアナタに合っていないのだから当然だよね?
さて、このDFCってのは、あのMC Breed & DFCのDFCと同一グループだ。
メンバーの1人がMC Breedのいとこなんだそうだが、
この曲が収録されたAlbumでも、そのMC Breed、MC Eiht、Warren G、Bushwick Billをゲストで呼び、
客演がなければ、自分達だけじゃ何も出来ないという印象が強く、
このDFCというグループ自体を覚えておく必要は全く無い。
実際、Album収録Versの"Things In Tha Hood"はRemixに比べたら遥かに劣る。
で、このAlbum Versを「Extended Vers」として「Remix」したのが、
あの"Reckless"で有名なChris "The Glove"Taylorだ。
PVのVersに使われたのも、彼による「Radio Edit」という「Remix」だ。
ここでフックを歌っているのはNate Doggだという話は既に有名だが、
実はもともとのAlbum Versには無い、フックでもない、追加されたヴォーカルパートは
Nate Doggが歌っているのではない。
このヴォーカルパートはChris "The Glove"Taylorがメンバーで、自らProduceも担当した、
Po' Broke & LonelyというグループのReuben Cruzという男が歌っている。
12"にもCDSにもGuest VocalとしてReuben Cruzがクレジットされた代わりに、
フックを歌ったNate Doggの名前はどこにもクレジットされていないというワケだ。
この12"が凄いのは、そこに更に「Remix」と「Things In The Club」という「再Remix」が追加された事で、
しかも、"Things In Tha Hood"の最終完成型Remixである"Things In The Club"の方は、
CDSにさえ収録が無いのだ。
1 Mixのみカップリングされた"Pass The Hooter"もモロG-Funk!
毎度「上から目線」のように感じるかもしれないが(笑)、自分の耳とセンスに自信があるなら、
必ずや、この盤の仕上がりに納得がゆくハズだと信じている。
BPMがかなり遅いのでどうしてもピッチアップしてPlayしたくなるだろうが、
+1.5以上にピッチアップするとフックのNate Doggの声質が変わっちゃうのでほどほどに・・・。
【仕様はDiscogsでチェック】
https://www.discogs.com/release/776293
【音はYouTubeでチェック】
https://www.youtube.com/watch?v=O8q_9g9uJT4 (Things In Tha Club)
https://www.youtube.com/watch?v=obopnqQE3E8 (Pass The Hooter Remix)