US, Promo Only, ごく軽微な表面スレ在るが非常にキレイな部類
多分初登場。
過去に1度も正当と思われる評価がなされた事の無い、隠しダマ中の隠しダマ。
Promo止まりとはいえ盤の入手にはほぼ困らないのに、
世界的に見ても、リリース当時っから今現在に至るまで、この盤が話題になった事は一度も無い。
それはすなわち、当時も、今までも、多分これからも、
世間一般の人達の「お耳のレベル」は、一様に「大した事無ぇ〜」低レベルだという事の裏付けだ。
Club Nouveauから派生し、En Vogueを産んだこの2人の才能は、
客観的に見ても、ある程度特筆されるべきだったのに、世間一般はそこをキチンと見抜けなかった。
セミInstであるこの曲は決してキャッチーでは無いけれど、
当時の時代背景を考えれば、もっとイジクりまくってガチャガチャなだけの、
うるさい仕上がりになっちゃいそうなものを、ゼツミョ〜なサジ加減で「抑えて」あるところが素晴らしい!
セミInstではあるが、手法的には「Cut-Up」であり、
言うまでも無くアノ"Paid In Full"のOfra Haza使いに対する「オマージュ」なのだ。
しかも「Cut-Up」されるネタには、一切Hip Hop/Rap的な「お約束系声ネタ」を使用しておらず、
Clubで盛り上がろ〜ぜ!などというチープな作りじゃなく、
むしろ、例えばLoungeとかBarでChillin'する方にこそ向いている。
なのに、リリースは'89年なのだ!
Jack Swingだ、New Schoolだ、Hip Houseだと、ガチャガチャ感の強かったご時世だったのに、
しかも、とっくにBreak Beats使いがアタリマエになりつつあったのに、
この2人は敢えて「自前」で、Lounge Playさえ可能な「DopeなBeats」を作って見せた。
もっともっと評価されてしかるべきだと思うね。
【仕様はDiscogsでチェック】
https://www.discogs.com/release/628007
【音はYouTubeでチェック】
https://www.youtube.com/watch?v=oPtjvQbvENQ (LP Vers)