2013年09月12日
僅かしか「棲息」していないものの、それでも確実にいらっしゃる(爆)、
「週中最狂思い付き企画」ファンの皆様、大変ご無沙汰いたしました。
買い付けを挟んだ為に、ほぼ4か月ぶりくらいの、再開となりましたが、
久々に、マニアックで狂いまくりな企画に基づいて、オススメどころをピックアップしました。
今回のお題目は「新宿育ち」と銘打って、
日本広しといえど、Groovaholiksにしかできないであろう、
'80年代初頭の新宿のDiscoの定番モノをピックアップします。
まずはこの企画、果たしてやる意味があるのかいな?的な疑問は残ります(爆)。
そもそも、当時、新宿のDiscoに良く通ったなぁ~という年齢層が、
未だにレコードを買っていて、しかも、Groovaholiksをご利用いただいている可能性は、
ヒジョ~に低いと言わざるをえません。
おまけに、今回の企画は、なにも、'80年代の新宿のDiscoを、
レコードと共に、完全再現してみようなんていう、大それた企画では無く、
あくまで、ストックの在る盤の範囲内で、「新宿的」なモノをピックアップしたに過ぎません。
当時の新宿のDiscoは、現在の「Club」とは全く異質の空間であり、
しかも、Discoというよりは、「アミューズメント」に近かったように思います。
ノリ的には、高校生や大学生が、友達同士で放課後にRound 1に遊びに行く感じです(爆)。
そんな新宿の大箱アミューズメント系Discoは、
後の日本における異常なまでのユーロビート偏重と相まって、
マハラジャやジュリアナへと、長く続いた、「日本独自の狂ったDisco文化」の温床となりました。
'70年代終盤のFunky Discoから、サーファーDiscoを経て、
ユーロビート一色のDiscoへと変移してゆく過程の、
いわば、「過渡期」であった'81年~'83年くらいの新宿のDiscoは、
世界的に見れば「狂っている」だけですし、あまりにも日本的で、
しかも、当時の日本の他の都市のDiscoと比べても、明らかに異質だったように思います。
オトナな六本木とも、「外国ちっく」な横浜・横須賀とも、
ローカル色バリバリな池袋や上野や吉祥寺や自由が丘とも、
それこそ、人気を二分していた渋谷と比べても、新宿のDiscoは異質だったのです。
当時の新宿のDiscoの主役は10代半ばの未成年者です。
ちょうど、新宿のDisco帰りの中学生が殺されるという事件が起こり、
今なお続く、風営法による12時以降のDisco営業が禁止されるキッカケとなった頃です。
未成年者が、酒を呑み、ダバコを吸い、夜通しDiscoで遊ぶ事が、
決して褒められる事であるとは思いません。
ただ、学校帰りに制服から着替え、
1000円かそこらで、フリーフード、フリードリンクのDiscoへ直行し、
夕方5時台から人が集まり始めて、夜9時にはイモ洗い状態、
遅くとも終電で家路につくという、当時の未成年者達にとって、
新宿のDiscoは、オトナへと成長してゆく過程の、重要な人生経験の場だったようにも思います。
ただ、昔を振り返って懐かしむ為の企画ではありません。
あくまでも、皆さんに、盤選びの際の「切り口」として、
新宿というキーワードをご用意しただけです。
Funky DiscoからユーロビートDiscoへの過渡期の、
しかも、世界的にも、日本的にも異質だった新宿のDiscoで、
頻繁にPlayされていた曲を、ストックの在る盤だけという制限付きながらも、こ~して並べてみると、
なんでもアリの、チャラいだけの印象の向こう側に、
Mixture感とも言うべき、ヒジョ~に「自由な」雰囲気を感じる事さえできるんじゃないかと思います。
あの時代の新宿の「再現」でも、あの時代の新宿に対する「追憶」でもありません。
あの時代が、どうだったのかをお伝えするつもりもありません。
ただ、「新宿育ち」という事が、今の自分の、Groovaholiksの大事な礎かもしれない。
単なる盤選びの際の「ご参考」として、新宿という「切り口」を用意できるのは、
恐らく、今やGroovaholiksだけです。
ならば、それこそ「最狂思い付き企画」に相応しいように思いました。
コメントも若干入れ直し、プライスも見直し、
しかも、かなり久々の入荷となる盤も含まれています。
まぁ、あんまり深くお考えにならずに、ちょこっと覗いてみていただければ幸いです。